騒ぎになってますな。
芦田愛菜の主演作品『明日、ママがいない』ってドラマ。
なんか放送を中止するよう抗議とかされているんだって。
それが原因でスポンサーもCMから撤退しているみたいだし。


まず書いておくけど、ぶっちゃけ俺はこのドラマを見ていない。
見たいとも思わない。
だって大まかなあらすじを聞いた、知っただけでつまらないドラマだと思ったし。
どうせいつものパターンでしょ？
養護施設の子供達が周りや職員から苛められたり迫害されたりして、辛い思いをしながらも逞しく生きていくって感じのさ。
見ていない俺でもこれくらいの予想がつく。
まあ、全く内容が違ったらすまんけど、抗議が来ているって事はおおまかには合っているんだろう。

こういうドラマはさ、過去の例を見れば判るとおりある程度デフォルメして表現するからね。
ショッキングな内容にして視聴者を釘付けるというかさ。
古くは「家なき子」や「聖者の行進」から続くパターンってヤツだ。
あ、今回の芦田愛菜のドラマも野島が関わってるんだっけ？
なら納得だ。



俺なりに今回の一件で意見を言うとしたら・・・まあ、中止にしていいんじゃね？って感じかな。

だって抗議が来ているって事はドラマも面白く無いんでしょ？
ショッキングな発言や内容だけが先行して、視聴者を引き付けられなかったから抗議されてんだよ。
ていうか抗議を受ける覚悟も無いまま、特殊な環境に身を置く設定のドラマをやるのが間違っている。
別にドラマだったら何をしてもいいし飛躍した設定で描いても構わないってわけじゃないんだから。
そこら辺を勘違いして、ちゃんとテレビ局内でドラマの内容を検討したり批評できていなかったのが悪い。
現代劇でやる以上は、実際にそこで働いている人や環境で過ごしている人の事も含めて考え作っていかなきゃな。
少なくともそこら辺の配慮は全くできていなかったから抗議されてんだろうし。


「そんな事言ってたら何もTVで表現できなくなる！」って怒る方もいるだろうけどさ、俺から言わせたら配慮も出来ないのならTVでやる必要ないんじゃね？って思うわけ。
正直線引きが難しい話だとは思うよ？
お笑いのバラエティだと「イジメを助長する！」って抗議される事もあるだろうし、とある問題や内容を描く為なら欠かせない表現もあるだろうし。
でもさ、そういう抗議や批判に対して本当にやりたい事をやるには『覚悟』がいると思うんだよね。
その覚悟さえ見えれば、視聴者も納得するのが増えるし応援する人も出てくる。
抗議に対しては内容で戦っていくしか無いんだよな。
あくまで『覚悟』があればの話だけど。


今回の「明日、ママがいない」ってドラマに、俺は覚悟があったとはどうしても思えないんだけど。
ドラマを見ている人はどう感じているんだろう。


・芦田愛菜を主演にし
・養護施設を舞台にショッキングな内容にし
・子供達に試練を与え視聴者を惹き付けるドラマ


こういう安達祐美の二番煎じを狙ったドラマに覚悟があったとは思えないんだけどな。