実は何を隠そう俺は好おっさんだったりする。
好青年ならぬ好おっさん。

みんなの周りにもいるだろう。
温厚で妙に人当たりが良い中年とかがさ。
そういう人のことを俺は心の中で好おっさんと親しみを込めて言っているのだ。

まあ、俺の場合誰も言ってくれないから自分で名乗りあげるんだけどね。


常に好おっさんというわけじゃない。
基本的に職場のみで好おっさんなのだ。

温厚で人とぶつかり合う事もなく
仕事も頼まれたら嫌な顔せずに引き受け
後輩が仕事の質問に来ても懇切丁寧に教え
揉め事には仲裁に入り
落ち込んでいる人は励まし
つまらない話しには愛想笑いとバレないように応える

まさに好おっさん。


正直ここのブログなんか職場の人に見られたら舌咬み切って死ぬな。
最悪ブログを知った相手の頭を記憶無くす位金属バットで殴るな。

誰も知らない知られちゃいけない。
それがこのブログ。

ネットでのキャラがアクが強すぎるんだな。
そして職場では羊の皮を被り、サーベルタイガーの牙は隠しているのでより極端なのだな。

職場とネットのキャラを足し3で割った後、ダースベーダーの暗黒面を混ぜ合わせたのが普段の俺だと思っていただきたい。
なんのこっちゃさっぱりだろうけど。俺にもさっぱりだから気にしないで欲しい。


まあ、そんな好おっさんが職場のブラジル人に頼まれごとをされた。
もちろん好おっさんなので引き受ける。

このブログに出てくるような心の中の俺は「めんどくせっ」って思ってるんだけどね。

んでその頼みごとってのが、ブラジル人仲間と正月にスノーボードしに行きたいので、色々と力を貸して欲しいってことだそうな。
なるべく格安で。
好おっさんなので親身になって協力する。

めんどくせっ


取り合えず近くで行けるところ無いかと聞かれたので長野あたりかなと答える。
長野のスキー場はどうやって予約するんだと聞かれるので旅行代理店とかネットじゃねと答える。
日本語が読めないから何処が良いかわからないと言うので、好おっさんの俺がネットで調べてみるよと答える。

めんどくせっ

ネットで調べるが、よーく考えたら俺が把握してても行くのはブラジル人なわけで、俺が勝手に全てを決めるわけにはいかん。
あちこちのサイトを探しスキーツアーのパンフレットを送ってもらうことにする。
流石好おっさん。旧スペックの脳をフル回転でナイスアイディアだ。

めんどくせっ

パンフレットをゲットした後も、読むのはブラジル人なので一つ一つ説明してあげる。
しかし何処を選んで良いかどうしてもわからないようなので好おっさんが格安なところをチョイスして勧めてみる。
色々なタイプのツアーコースがあるのでこれまた丁寧に説明して1つに絞っていく。

めんどくせっ

何とか場所を決め後は予約の段階となる。

俺様「ブラジル人だけで大丈夫なんかい？日本語苦手だけど平気か？」
ブラ「ダイジョウブダジョウブ」
妙に自信満々だｗ

数日後、俺のところへやってくるブラジル人。

ブラ「スイマセン。カワリニデンワシテクダサイ。」

だろうな。
そらそうだろうな。

めんどくせっ

好おっさんなので何とか電話で予約をし、旅行代金の振り込み方や、ボードやウェアのレンタルの仕方、スキー場までの交通手段などを必死に教えていく。
ここを覚えてもらわないと確実にスキー場にもいけないし行っても遊ぶ事ができん。
なんとか説明も終わりこれで俺の用も終わりだ。

ブラ「タスカリマシタ！アリガトウネ！」
あんまり嬉しそうに言うもんだからこっちまで手伝えて良かったと思っちゃうじゃねえか。
後は上手くやれよと祈って役割を終えたよ。



2週間後


ブラ「スミマセン、イクヒトノツイカガシタイデス。」


めんどくせっ


なんだよ。
なんで行く人数が倍になってんだよ。

急いで旅行会社に電話して事情を話しお願いして予約の変更をする。
振込みの金額の合計などを調べたりまた一苦労。

ここまで漕ぎ付けるのに1ヶ月はかかってんなｗ


俺様「取り合えず電話番号教えておくから、出発前になんか問題起きたら連絡してきなさいな。」
ブラ「アリガトーネ！オミヤゲカッテクルネ！」
俺様「いいからｗ　取り合えず怪我しないようにな。楽しんでおいで。」


蕎麦買ってこい！


こりゃ間違いなくまだまだ手が掛かるな。
仕事納めした後も手が掛かるな。


頑張れ好おっさん。
負けるな好おっさん。
オチが弱いぞ好おっさん。