仕事帰りのルートにあるスーパーに笑顔の良い女性店員がいる。

レジで俺の番になる。

「いらっしゃいませ～こんにちは」

満面の笑顔である。
微笑じゃない。笑顔である。

「○○○円でございます」

満面の笑顔だ。

「1000円頂きます。少々お待ちください」

満面の笑顔だ。

「お待たせいたしました。ご確認ください。ありがとうございました～」

ものごっつい笑顔だ。


うん、凄く良い。
仕事の疲れが癒えるね。
俺が大沢親分ならアッパレシールを額に貼ってあげたいくらいだ。
メイド喫茶のメイドだってこんなに良い笑顔をしない。


特別美人さんでも可愛いわけでもないんだけどね。
でもあれだけの笑顔で接してもらったら、3割り増しくらいで可愛く見える。
このスーパーに行ったときに笑顔の店員さん（勝手にそう呼んでいる）がレジにいたら、なるべくそこに
並びたい気分になっちゃうもの。

この感謝の気持ちを店員さんに伝えたい気持ちはあるがそれはできない。
いきなり「そなたの笑顔、誠にアッパレでおじゃる！」とかいきなり言い出したら、気持ち悪がられて笑顔から恐怖に引きつってしまうからね。
だから心の中でだけ感謝しているんだ。
「ナイス笑顔」って。


思えば最近の店員さんで笑顔で応対してくれる人って減った気がするんだけど気のせい？
俺だから？相手が俺だから？
おっさんになった影響なのか知らんけど、愛想良く応対してもらうのが減ったな。
スマイル0円のマックでさえも笑顔じゃねえな。
ちょっと悲しくなってきたな。

笑顔って良いよね。
それだけで俺の気持ちなんかすぐ良くなるもの。
そう言えば好きになったりファンになったりするのも、大抵は笑顔の素敵な人だ。
俺にとっては笑顔は重要。相当重要。
笑顔を見て気分が悪くなる人なんていないと思うもの。



今年も沢山の笑顔にお目にかかりたいものです。
その瞬間が多いってことは、俺にも幸せな気分の時が増えているって事だろうから。




因みにさっき洗面所の鏡の前で笑顔を作ってみた。

幸せな気分から一気に落ち込んだ。
なんて卑しい顔してやがるんだ貴様・・・。