昨日ブログに書いたネタで思い出したことを1つ。
北海道時代。中学の時の話なんだけどね。



当時の俺はテストのたび（中間・期末）に一夜漬けの勉強をして挑んでたのよ。
朝まで寝ないで勉強をして、そのまま学校に行きテストを受ける。
そして家に帰ってきて直ぐに寝て、夜にまた起きて勉強をするってのをね。
今思えばとんでもなくハードな事やってるなｗ
これを高校卒業まで続けていたんだからたいしたもんだ。（もう一夜漬けって段階で偉くも何とも無いけど）

まあ、今回の話しはそんな一夜漬けの後、学校に早く行って（家でまったりすると眠くなっちゃうから）テストまでひたすら復習をしていた時に起きたんだ。

その日は俺の外に数人の一夜漬け仲間がいたの。
その中に、一人明らかに場違いな人が居たのですよ。
女子だったんだけど、明らかに勉強をしていない。
つーかどう見ても漫画です。少女漫画読んでいます。
俺は横目で見ながら「（こやつなにしにこんな早くに来とんのじゃ・・・）」と思いつつ勉強してたのね。

この女子は、なんというかクラスの中で浮いている存在だったの。
暗いし笑わない。そして喋らないの。
顔が可愛かったらある意味萌えたけどそうでもない。
そんな子なので、男女問わず仲良くしている人は居なかったわけ。
なんかクラスの中で『居ない存在』扱いになっているような子だったんだわ。
特に誰かしらからイジメにあっていたわけじゃないんだけどね。
いつもお昼を一人で食って、休み時間も一人で過ごしているような女子でした。

ある意味謎な存在なのよ。俺にとってその子は。
何せ喋らないし表情も変えない。
もちろん何を考えているか分からないわけさ。
だからちょっと気味が悪かったの。
そんなワケで、何故漫画をテスト前に読んでいるのか突っ込みも入れれず黙って勉強してたのさ。
もちろん教室は水を打ったような静けさで、同じく静かに時間は流れていたんだ。




「・・・ｸｽｸｽ・・・ｳﾌﾌﾌ・・・」




え？
何今の笑い声・・・。
明らかに女子の声だった。

顔を上げて漫画を読んでいる女子に目をやった。




「・・・ｳﾌﾌﾌ・・・もうやだぁ～」




・・・・



笑ってる！
笑っているよ！！

つーか漫画読んで笑ってるっ！
なんか突っ込み入れてはにかんで笑ってるっ！！
声に出して笑ってるぅぅぅぅ！！！



思わず近くの席に居た一夜漬け仲間の顔を見たよ。
目の合った仲間は恐怖で引きつっているｗ
そらそうだ。普段全く喋らない暗い子の笑い声を聞いたんだしね。
その上漫画に「やだぁ」とか言っちゃってます。
完全に怖いです。
悪寒が走ったのは早朝で寒かったせいじゃないと思うんだ。
つーか怖過ぎたのか今のは無かった事にしたいのか、誰もその女子に突っ込みを入れません。
いつものように『居ない人』扱いだった。

その後暫くして漫画を片手に教室から出て行ったんだけど、居なくなった瞬間に他の生徒が一斉にパニックになったように今起きたことを語ったよね。
そらそうだ。明らかに『見ちゃいけないもの』だものｗ
漫画を見て楽しそうに笑う姿は、近しい人以外に見せちゃいけないものだよね。

今思えば、多分この時が初めての遭遇だったのかも知れない。
『ヲタク』ってものにさ。
良く思い返してみたら、漫画ばかり読んでいた気がするし、なんかアニメの文具とかも使っていた。
アニヲタ？漫画ヲタ？BLヲタ？・・・。
専門は何だったかわかんないけど、確実に何かしらのヲタだったと思う。



余談だけど、俺はそんな初のヲタ遭遇の暫く後、図書委員をやる事になったんだ。
そんで委員会とかで図書室に行くんだけど、必ず上に書いたヲタク女子が来ていた。
図書委員でもなんでもなかったんだけど、どうやら他のクラスで仲の良い子が図書委員だったようで勝手に参加してたみたいだ。
でもその図書委員会でのその子は、クラスとは打って変わって良く笑い良く喋っていたなあ。
俺も喋ったけど、意外に早口で高い声が印象的だった。
図書委員になっていなかったら、多分その子をただの暗い子って印象で終わってただろうから、今思えば良い経験だったんだと思う。
本当に誰とも話さず暗い顔をして過ごす人なんか居ないものね。
クラスで知っている彼女は、ほんの一部分だったんだよね。
多分彼女だけじゃなく俺を含め全員が、きっとクラスでは自分の一部分しか見せていなかったんだろうな。
そしてそれが普通だったんだ。


多分そのヲタク女子も、今は結婚をして子供もいているんだろうね。
そして今頃レディコミでも読みながらオナヌーでもしてんだろうな。


ホント俺は心が汚れているなｗ