職場の同僚に告白された。








おっと告白はされたがキミらの思ってるような奴じゃないぞ。
俺のモテなさぶりを甘く見ないで欲しい。
残念だったなフハハハ。

告白は告白でも「会社を辞めます」って告白さね。

なんでも上司ぐらいにしか伝えていなかったらしいんだけど、突然「実は今月一杯で・・・」なんて言われちゃったからビックリですよ。
すっかり仕事にも慣れて何の問題も無いと思ってたから、まさに青天のへき・・・なんちゃらだ。
（あ、因みにこの人は前に出てきた新人女子じゃないぞ）

驚きすぎた俺の次に取った行動は・・・必死に引きとめｗ

「いやーすっかり一人前になったのに勿体無いよ」
「しんどい時期が終ってこれから仕事も楽になるって」
「なんなら俺付き合うから上司の所に行って『辞めるのナシの方向でｗ』とか言おうよ」

流石に同僚は苦笑い。
「工場勤めは向いていないみたいです・・・」とか言われると何も返せなくなる。
そう言っている同僚の腕は華奢で物凄い細っこい。
・・・確かに考えてみたら男の俺でも大変な仕事だもんな。
それを休まず真面目に一生懸命働いてた。
今まで必死にやってたんだろうけどもう限界だったのかも知れん。

「う～ん、そっかあ・・・・・・いや、でもなあー(略」

諦め悪いな俺ｗ
てかなんか凄い落ち込んだ。




なに？

これってもしかして恋？




いや、違うなｗ
そういうんじゃないんだよ。

同じ仕事をやり始めた最初の頃は、結構俺も声を掛けてたんだよね。
「大丈夫ですか？」
「無理しないでやりましょうね」
「焦らないで徐々に覚えていきましょ」
最初の頃は本気で死にそうな顔してたから心配でさ。
折角同じ職場になったんだからできる限り続けて欲しいなって。
俺も最初の頃はかなりしんどかったし膝痛かったし。
（冷静に考えると男と女じゃ体力の差もあるし俺の基準で考えちゃダメだったな）

でも『例の一件』からあまり声を掛けなくなってたんだよね。
まあ、1人の女子に関わらないようにすると、おのずと他の女子とも話さなくなる法則というやつで。


同僚はどんな気持ちで仕事してたんだろう。
ずっと辛いのを我慢して働いてたんだろうなー。
そんな状況に気づかず、声も掛けずとか俺は何をやってるんだよと。

俺なんかが何か出来たなんて大それた事は言わないさ。
ただ辞めると決めるまでの間に、せめて声掛けて笑わせるくらいの事は出来た筈なんだよな。
お調子モンのおっさんとしては。
それで一瞬でも楽な気持ちにさせられたら良かったのに、それすらやってなかったからね。
「何もしてこなかった」のが悔しい。


取り合えず声を掛けよう。
多少キモがられても気にせず笑ってもらえるように話し掛けよう。
残り後ちょっと。
少しでも辛い気持ちが楽になれるように。



「いや、変なおっさんに話しかけられる方が辛いんじゃ・・・」って突っ込みはナシでｗ