まあ、ちょい古い話なんだけど時事ネタを。


『失言』


ついこの間までこの言葉が新聞やTVを賑わしたのはご存知の通り。
「いや、しらねーよｗ」って言う人は取り合えずニュース見ろ新聞読めｗ

就任したばかりで辞任することになった中山前国交相や、麻生首相なんかもこの『失言』って言葉が良く使われてたのよ。

「中山国交相がまた失言」
「麻生総理の失言癖」
「失言で辞任」
「失言を陳謝」

まあ、あげればキリがないんだけど、最近のニュースには良く出てくる言葉なんですよ。
特に政治関係においてね。



俺だけかも知れないけど、『失言』って言葉がメディアに出てくると、なんか気持ち悪く感じるんだよね。


ちょっと辞書で言葉調べてみようか？

しつ‐げん【失言】

［名］(スル)言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと。また、その言葉。「―を取り消す」「公の席で―する」

今取り上げられている失言と言われるものの『何処の』『誰の』『どの部分が』失言なのかさっぱり分からないよね。
てか「言うべきでない事」ってのを誰が決めるわけ？「うっかり」かどうかを誰が判断するわけ？

今回の中山前国交相の俗に言われた『失言』ってのは、あの人の政治化理念に基づいて自分の考えを述べたわけじゃないの。
それの何処が『失言』に当たるのか良くわからん。
日教組や成田空港問題で述べたことを何故『失言』と断罪するのでしょうか？
「言うべきじゃない」事として、失言って括りに入れてしまうのは誰が決めるわけ？

物凄く曖昧なんだよね。
この『失言』って言葉は。
その上、レッテルを貼られた人にはネガティブなイメージまで付けられてしまう。
何となく俺の中じゃ卑怯な言葉だと思うんだよね。
少なくともメディアが頻繁に使うべき言葉じゃないと思うの。

本人が「失言でした」って言うのなら分かるのよ。
ここ最近の使われ方が、言った本人じゃない側から「失言だ！」って揚げ足取りのように使うのが見ていて不快なんだよね。

何も中山前国交相や麻生が言っている事は、失言ではなく正論だと言っているわけじゃないのさ。
一部の人には暴言に感じただろうしね。

ただそれを『失言』ってネガティブな言葉で扱うのが絶対におかしいと思うんだよね。

どんな正しい思っている事を言っても、一部の人やメディアが反発したら、それは『失言』扱いになっちゃう恐れが出てくるもの。
つーか現在がそうなっているもの。
ただの『言葉狩り』や『検閲』だよね。
一部の人やメディアが気に入らなかったら、その発言を間違いであるように扱われるのはさ。

そのくせ「政治家ってのは物言いがわかり難い」「ハッキリ分かりやすく語れ」とか偉そうに語るんだよねメディアは。
お前らが語れないようにしているんだろうに。



今回のような『失言問題』ってのは、これからも起きる（つーかメディアが起こす）だろうから、受け取る側の俺らは注意深く『何処の誰の何を失言と扱ったか』見ていかないといかんね。
そうするとメディアの本質が見えてくると思うから。
どんな特定の思想の人や国家に都合よく使われるか分かると思うからさ。



てか『失言』なんて言葉を、言論の自由・表現の自由を持ち、尚且つその自由があるお陰で成り立っている家業の奴らが、気安く使うんじゃないと。
見ていて本当に見苦しいしかっちょわりーと思います。
つーか言論の自由を語る資格ないよお前ら。
ハゲ。ハゲちゃびん。

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メディアには沢山の罵詈雑言を浴びせたいところだが、うっかり失言しちゃいそうな勢いなので止めておきますわ。