夏といえば怖い話だよね。
なんか適当に言っちゃったけど。
多分そうなんだろうなって感じで言ってみたｗ

ぶっちゃけ怖い話は前に書いた　http://majires.blog.2nt.com/blog-entry-405.html　くらいしかないっす。

だけど「なんか不思議だなあ」って話はあるんだよね。
記憶に残っているんだけどなんか変な話っていうので。
それをちょっと書いてみようかなと。
言っとくけど別に怖くはないからｗ


アレは確か小学校に上がる前だと思う。
丁度幼稚園に行かなきゃいけないのに、何故かさぼってずっと行かなかった時期。
俺は幼児の頃に心臓に問題あったらしく、心配した親は無理に幼稚園に行かせなかったんだよね。
それに安心して俺は家にずっと篭ってたｗ
幼稚園中退でニート。
俺は時代の最先端を行っていたと思うｗｗｗ

そんな子供だったので外で遊ぶなんて滅多に無いし、友達も全然居なかったわけですよ。
大抵家でＴＶ見ているか、兄貴達に誘われて公園行くくらいさ。
だけど・・・そんな俺なのにその夏だけ変な記憶が残っている。
北海道の短い夏の間、ずっとある子と遊んでいた記憶が。


その子は女の子で、いつも真っ白いワンピースを着て白い帽子を被っていた。
夏なのに真っ白な肌で、長い髪の毛がちょっと茶色がかってたと思う。
俺よりも身長が高かったから年上だったのかも知れん。
いつ友達になったかも全然覚えていないけど、俺はその子とずっと遊んでた。
近くの森に行ったり石炭山と呼ばれる他の子供があまり居ない所で。
（その女の子と公園で遊んだ記憶は全然無い）

でも不思議なんだよね。
その子と家で遊んだ記憶も全く無い。
家で引き篭もるのが大半だった俺なのに、その子との想い出は外で遊んだ記憶しかない。
しかも家に迎えに来てもらった記憶も無い。
だからその子との接点は俺しか居ないの。
他の家族は俺がその子と遊んでいた事さえ知らなかったと思う。
更に言うなら俺はその当時凄い人見知りだったので、知らない子と遊ぶなんて信じられないんだよね。
特に女の子の友達なんてありえないって感じだった。

親戚の子でもない。
その子の家が何処にあるのかもわからない。
だけど俺の記憶では、その夏はずっとその女の子と遊んでたって記憶だけはあるの。



幼稚園中退だしニートだったので、時期の感覚は全然無かった。
だけどアレは暑い夏の日だったと思う。

そんなある日、その女の子が足を怪我したのね。
何かで切ったらしく、血が出ていたのを覚えている。
女の子は泣き出してしまった。
焦る俺。
軽くパニックになる。
その時「（あ、絆創膏もってこなきゃ！）」って気づいて、ダッシュで家に帰る俺。
女の子には「ちょっと待ってて！なにか持ってくる！」ってな事を言ってね。

だけど家の中を探しても絆創膏が見つからなかったんだよね。
どうしよう・・・って悩んでもしょうがないので、ティッシュ（っぽい紙）とそれと止める為のピンを持って外にでた。
そしてその子の所に行く前に何でか分らないけど、白い花をもぎって一緒に持っていった。
今でもなんで花を持って行こうと思ったのか自分でも理解できないｗ

到着するとまだその女子は泣いていた。
多分俺が離れてから5分くらいだろうから当然かも知れないけど。
それから俺はまず最初に何でか良くわからんけど花をピンで留めた物を女の子に渡した。
そしてティッシュで血を拭いてあげた。
女の子はそれで何とか泣き止んでくれてホッとしたのを覚えている。



そこからその女の子の記憶は一切無い。

その後どうしたとか、いつお別れしたとかそういうのも無い。
完全に今上に書いた部分で記憶は切れている。

その女の子とはそれっきりなんだよね。
その子は幼稚園にも居なかったし、その後の小学校でも会えなかった。

今思うと他の子では見かけないほど『女の子っぽい』格好をしてたな。
当時の6～7歳にしてはあまりにも女の子らしすぎたと思う。
勿論幼稚園にも小学校にもそんな女の子っぽい子は何処にも居なかった。
あの子はなんだったんだろう・・・今でもその謎だらけだった子をたまに想い出す。



話は以上なんだよね。
誰にも聞けないし記憶にも残っていないからどうしょうもないんだよな。
自分でも夢とか妄想だったのかと思う時もあるけど、30年以上経った今でもあの時の遊んだ記憶は鮮明なんだけどさ。


今まで誰にも言わなかった記憶にだけ残っている女の子のお話。
なんでか今まで誰にも言えなかったので初めて書いてみた。