全日本柔道連盟（全柔連）の上村春樹会長（６１）が３０日、東京都文京区の講道館で会見を行い、
国内女子のトップ選手１５人から暴力やパワーハラスメントがあったと告発され、戒告処分を受けた
女子日本代表の園田隆二監督（３９）について、今後も続投させることを明言した。

　上村会長は、選手への暴力などについて「勝たせたいという思いから、ついついやってしまった」と、
園田監督が反省していると説明。この日午前の会見で、全柔連の小野沢専務理事は同監督を
留任させるとしていたが、上村会長も続投を明言。「今後はいかにコーチと選手の信頼関係を築くかが大事」と
話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000100-spnannex-spo


なんか桜宮高校の事件の影響か、本来ひっそりと闇に葬るつもりだったであろう柔道の問題も噴き出してきましたな。

前にも語ったように俺は体罰反対派なんだけど、誤解を生みかねないのでちょっと説明しよう。

教育現場やスポーツ競技の場での体罰を不必要だと思っているのは前回書いたとおり。
個人的に百害あって一利なしと思ってるんだ。
ただし、これが武道や格闘技となると難しいんだよね。
相手に痛みを与える技術を学んでいるのに、体罰も我慢できないようじゃ話にならないんじゃなかろうかと。
精神力を鍛えたり闘争心を煽る為に暴力をふるわれるのは日常茶飯事だし、強さを目指す上では避けては通れない道のような気がする。

この辺の境目が微妙な競技が多いから、体罰への賛否が日本では分かれるんだと思うんだよね。
特に武道は日本の特殊な競技だし、そして学校での部活なんかでも行われているわけだしさ。
スポーツと武道、中には格闘技なんかも教育現場でごちゃ混ぜになっているから、結果として日本のスポーツ界では体罰が日常になっちゃってるんじゃないかしら。
武道・格闘技の育成方法（体罰）が、いつの間にかスポーツ競技の方まで浸透しちゃうみたいな。

柔道やボクシングなんか曖昧だもんね。
柔道は武道のはずなんだけど、今現在は五輪競技になっちゃってるしスポーツ化しちゃってる。
ボクシングなんかは格闘技であると同時にスポーツの側面もある。
線引きが難しいんだよな。
その難しさがそのまま体罰への是非にも繋がっていくんだけどさ。


ぶっちゃけ俺は小学生から中学まで柔道やってたけど、体罰というか暴力自体が日常だったもん。
特に小学生の頃は「そういうものなんだ・・・」と我慢し受け入れてたもんなぁ。
今思えば理不尽な暴力ばかりだったし、育成なんて呼べるような代物じゃない指導者のウサ晴らし体罰なんかしょっちゅうだった。
てかそれで何人もの子が辞めて行ったもの。
でもそれが当たり前の世界だったんだよね。
「柔道やるならこれくらい普通」みたいな。
それくらい武道には暴力（体罰）が存在しているのさ。
もう慣習化されちゃってるんだから。

それなのに柔道は今現在スポーツにもなっているわけでしょ？
どうすんだって話ですよ。


個人的には、柔道という競技をやる上で体罰を無くせない様だったら、もうスポーツとしては止めて五輪には出るべきじゃないと思うな。
あくまでスポーツ競技として五輪で金メダルを取る事が重要であるなら、即刻体罰は全面禁止にしろよと言いたいです。
それは教育現場だけでなく町道場も含めた柔道に関わる全てでね。

決して極論では無いと思うんですが如何でしょうか？