FC2トラックバックテーマ　第1621回「学校の先生との思い出」

こんな俺にも感謝しかない恩師なんかは居たりする。
しかし今回はそんな恩師ではなく、別の意味で想い出深い先生の事を語ろうかなと。


高校の時だけど熱血先生が居た。
高校2年のときに赴任してきて、そのまま野球部の顧問となったのさ。
デカイ声に馴れ馴れしい態度。
熱い指導が完全にスクールウォーズ世代を実感させる、中々のめんどくさそうな人。
俺の印象はそんな感じだった。
あ、俺はひねくれた性格なのでそんな風にしか思えなかったんだｗ

熱血タイプも色々あると思うんだけど俺は見抜いてたね。
この先生は『熱血指導する自分に酔ってる』タイプだと。
こういう「お前らの事を思って厳しくしてるんだぞ」的な人はどうにも苦手。
だって生徒（選手）の事を思ってじゃなく自分大好き人間なんだもの。
だから表面上しか見ないし自分勝手。
なるべく関わりたくない相手だった。

しかし俺は当時野球部。
避けては通れない先生だったんだよね。
まあ、大人しく言うこと聞いて練習してたけどさ。


そして熱血先生が顧問になって半年が経ってた。
気づけば3年も部活を引退し、主力になった2年の俺達は新人戦を向かえてたのね。
因みに理由はいまいちわからんがレギュラーになってた。
しかし何故か俺が背番号をもらう時だけ、顧問はわざわざ一言言ってきた。
「言っておくがこの背番号は今回の大会だけだからな！やる気の無いヤツはドンドン入れ替えていくぞ！」
うわーめんどくせえｗ
まあ、俺は気合を前面に出すタイプじゃないもんな。
きっと俺みたいなのは好みではないんだろうさ。
あくまで俺の守ってたポジションに他の適任者が無く、断腸の思いで仕方なく選んだんだろうな。
取り合えずその時の新人戦は何事も無く終えた。
つーかすぐに終ったｗ

それから秋が終わり冬になろうとしていた頃、俺は肩を壊した。
もう投げるだけで激痛が走るんだからたまらない。
とにかく暫く大会も無いし、無理せず肩を休める事を優先する事にした。
ちゃんとチームメイトやキャプテンにも説明しておいてさ。
それからはキャッチボールもせず、基本は走ったりウエイトトレーニングを中心にする事に。
打撃練習と守備練習だけはチームに合流してね。
打撃や守備はカンが鈍ると取り戻すの大変だし。（特に守備は）
因みに顧問はその当時は忙しかったらしく、最後の守備練習の時くらいしか顔を出してなかった。


そんな時、ある事件は起こった。

相変わらず肩が完治していない俺は別メニュー。
そして守備練習になってチームと合流し、監督のノックを受ける事となった。

俺の番。

無難にボールをキャッチし、山なりで内野手に返す。

顧問が大声で「もう一丁だ！」と叫ぶ。

そのもう一丁も無難にこなし、山なりで内野手に返す。



顧問が顔を真っ赤にし怒声を放った。

「オイ〇〇（俺）、こっち来いっ！」


あー山なりで返してるのが気に入らなかったのかなあ、と思いながら怒られるの覚悟で顧問の所に向かった。
まあ、ちゃんとした理由もあるし説明したら問題も無かろうと。


顧問の前についた途端、目の前に火花が散るような感覚が襲った。

ビンタだビンタ。

顔を真っ赤にした顧問は「何でお前はっ・・・もっと必死にやらないんだ！！」とか言いながら、往復ビンタをしまくってきたのさ。
デンプシー・ロールみたいに左右ですよ。
多分20発以上は食らったかな。
きっと俺がチンタラやってるように見えたんだろうなあ。

頬がジンジンする。
グランドは誰一人喋らずシーンとしてる。
俺が肩を壊しているのをみんな知っているのにフォローも無しだ。

その後に俺はどういう行動をしたか覚えてはいない。
わかってるのはそれから暫くして野球部を辞めた事くらいですな。




それから数ヵ月後の夏の大会。
自分の高校は運良く試合をTV中継される事になったので家で見てみた。

俺の守っていたポジションに入っていたのは、俺が野球部に居た頃エース格だったピッチャーだった。
改めて見ると、当時と大きく色々なポジションが変わっていた。
噂では聞いてたけど顧問が2年（俺より1つ下）を主力にし、思い通りのチーム作りを進めてた結果がコレみたいっすな。
バッテリーも2年だし。


因みにチームは一回戦で負けた。

更に言うなら次の年も一回戦負けだ。


何がしたかったんでしょうなｗ

きっとその顧問は自分の熱血オナニーによって、1人の選手が辞めた事なんか覚えてもいないだろう。
それどころか当時の自分は充実した部活動をやってたとかしか考えてなかろう。


高校野球を見るとなんか胸の辺りがザワザワする。
だから未だにあまり高校野球は見ないし好かない。