今、自分の中で、監督で映画を観に行くのが2人居る。

中島哲也と内田けんじ。

名前だけだとピンと来ないと思うが、中島監督は『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『告白』などを手掛けてるので結構有名だと思う。
一方内田監督はまだまだ有名とは言い難いかも知れぬ。
作品も『運命じゃない人』『アフタースクール』って聞いてもわからない人多いだろうし。

俺もレンタル店に行って、たまたまお薦めシールが貼ってあった『アフタースクール』が目に付いて借りたのが最初だったからね。
それまでは全然知らない監督だったし作品だったわ。

んで面白かった。
あーこういう監督さんが日本から出てきたんだって嬉しくもなった。
そして思わずDVDも買っちゃったｗ

中島監督は独特の映像美と演出で、内田監督は脚本（プロット）の妙で楽しませるタイプかな。
ただタイプは違えど2人ともエンタメ性の高い監督だし、観客を意識しているという点では似た者同士なのかも。
出来れば重苦しい文芸映画より楽しませるエンタメ映画が俺は好きなので、甲乙つけず2人の監督の作品が公開されたら必ず行きたいと思ってるのです。


で、その内田けんじ監督の新作が公開されたので昨日観に行ってきたよ。
作品名は『鍵泥棒のメソッド』。
今回は結構宣伝に力入れてたし名前知っている人もいるでしょ。
劇場公開数も今回は多いしね。
つまりは内田監督も今回の作品で勝負を掛けられているってわけだ。
中島監督が『嫌われ松子』でだったのと同様、配給会社やスポンサーから「売れる監督」かどうかの勝負が。
まあ、俺はそんな事と関係なく観てきたけどさｗ

感想としては「うん、流石面白い」って感じ。
内田けんじって監督を知っている人ならば安心して楽しめる面白さ。
そして内田作品未見の人には、きっと新鮮な気持ちで2時間楽しんでくれると思う。
俺的視点だと、この前観に行った『踊る大捜査線4』より『鍵泥棒』の方が面白い。
3.2倍は面白い。

きっと若い子も年配の方も楽しめるエンタメ映画だね。
事実昨日行った映画館でも10代から60代くらいまで観客が幅広かったもの。
まあ、カップルが多かったがな！


こんなブログじゃ映画の宣伝なんかにはならんけど、これをきっかけに内田けんじって映画監督を知って興味を持ってくれると嬉しいですな。
まあ、いきなり映画館に行くのは・・・って人は『アフタースクール』を借りてきて観ておくんなまし。
『アフタースクール』を楽しめたら、大きいスクリーンで『鍵泥棒のメソッド』も観たくなると思うしね。
（いつまで『鍵泥棒』を上映しているかは知らんｗ）




昨日行った映画館で60歳くらいの老夫婦っぽいカップルが居て、奥さんの方が少し足が悪かったらしく旦那が手を引きながら帰っていたんだけど、映画の内容にも満足した後だけにほっこりとした気分になれましたわ。
年配になっても、自宅でいくらでも借りてきて見られても、やっぱり映画館で観るのは特別ですな。