さて昨日の続きをば。
もうある程度オチは見えていると思うがお付き合いしてね。


木曜日。
俺は朝5時に起きて6時に集合場所に到着。
そして作業現場に向かったわけだ。
また再度職人を目指す・・・そのモチベーションによって苦にはならなかったよ。

そして車で3時間弱、現場に到着しました。
現場を見ながら社長から説明を受ける。
6階建てのマンションの、1階から6階まで全て塗装するそうな。

移動手段は階段のみで


早速先に現場に来ていた先輩（30代）の人に付き、仕事を教えてもらいながら作業を開始した。
てか下っ端なので雑務ばかり。
ペンキなんか塗らせてもらえず、ペンキ缶や脚立を移動させたりビニール貼ったりさ。
しかしこれが相当キツイ。
それでなくても40代メタボリックの身体がなまった男だ。
そんな男が20kgくらいあるペンキ缶を持ちながら上に下にと運ばされる。
まさに地獄。
地獄の所業。
もう午前中の時点で足ガクガクだもの。

そして教えてくれるはずの先輩がとにかく教え下手。
予め細かく支持してくれれば良いんだけど最低限のことしか言わない。
まあこれは教える方も忙しいんだからしょうがないけど、細かく指示しないせいでやり直しをさせられるのは正直しんどい。
特に昇ったり降りたりしなきゃいけない現場なんだから。

しかしボクは頑張ったよ。
文句なんか言わずに頑張ったよ。（当たり前だが）

夜の0時まで頑張ったよ


社長も先輩も「いや～こんなの滅多に無いんだけどね～」とか言ってるけど、何もそれを初日にぶつけてくる事も無いだろ。
社長が会って直ぐに働いて欲しいと頼んだのはこういうことだったのね。
仕上げる日が決まっているから急いでいたんだな。
納得がいったよ。

取り合えず「明日の現場は近い所だし定時で終るだろうからさ。元気出して頑張ってよ」と社長に言われ大丈夫ですと言う俺。
中々の手厳しい洗礼だが仕方ないさ。
てか残業代とか出るのかしら。
家には2時頃帰宅し、風呂だけ入って3時過ぎには寝た。
勿論ブログの更新どころじゃない。
明日の現場は近いから7時集合だってさ。



そして金曜日。
関東で朝から初雪が降った日。

起きた時点で身体がバラバラになりそうなほど痛いが7時に現場に到着。
実質3時間弱しか寝ていないけど、今日は定時で終るそうだし帰って直ぐ休めばいいさと気合を入れなおしたよ。

しかし7時集合だから俺は早めに到着しているのに、社長が中々やって来ない。
雪降る中で待たされる俺。
30分待たされた後に社長がやってきた。
「外で待たないで倉庫の中で待ってれば良かったのに」と言う社長。
「いやーカギ掛かってたんで」
「あれ？カギのナンバー言ってなかったっけｗ」

ｲﾗｯ

今日の現場は確かに近い。
集合場所から7～8km位離れてるってところか。
家の中の塗装だし寒さも大丈夫そうで一安心。
今日も何とか頑張れそうだわ。

先輩の教え方は相変わらず酷い。
その上自分の仕事の妨げににもなっちゃっているので迷惑そう。
しかし文句を言うわけもいかないので我慢。

ｲﾗｲﾗｯ

仕方ないので自分で出来る範囲の仕事をしようと、考えながらビニール貼りの作業などをする。
因みに今日もペンキを塗る作業はやらせてくれそうにも無い。
全く過去のペンキ屋経験生かされてませんｗ
んで自分なりに作業してたら突然社長に声を掛けられた。

「あのさぁ～もうちょっと考えながら仕事してくんない？」

どうやら俺のビニール貼りが気に入らなかった様子。
中途半端なところまでしかやっていなかったので声を荒げてしまったんだろうね。
俺に結構キツク言って来た。

俺様「あのーそっち側（ビニールの貼っていない所）は塗る所が無いみたいなんで貼らなかったんですけど、全部やったほうが良かったですか？」
社長「（全部を見渡しながら）・・・あ、そっか」

俺には謝罪せず離れる社長。
そして午前の仕事は終わった。

ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｯ

身体の痛みを引きずりながら弁当を買いに行き飯を食う。
その時社長が思いついたように言った。

「この現場終ったらそのまま全員で昨日の現場行くから。今日中に終らせちゃおうよ」


・・・え？

え？え？

定時って言ってなかったっけ？
今日も午前様になるの？
てかなっちゃうよね？
またあの6階建てへ？
昨日18時間ですぜ？
3時間しか寝ていないんですぜ？

ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ･･･




ﾌﾞﾁｯ


社長「じゃあ午後も頑張ろうかー」
俺様「あ、社長すいません」
社長「ん、どした？」
俺様「もう無理なんで辞めます（ｻｯｸﾘ」

社長は「え、なんで？」と驚いてたけどそりゃそうだよね。
だって俺の事なんか何にも考えていないんだから。

取り合えず文句ぶちまけて喧嘩するのは嫌だったので、適当に言って引き止めるのを納得させた。

「もう身体が限界です」（昨日の現場なんか絶対行くか）
「ついていく自信が無くなりました」（社長にがだがな）
「迷惑掛けるのも嫌ですし」（ちゃんと教えないしな）
「自分には向いていないみたいです」（あなた達とは）

そんで昨日と今日の分の働いた金は要らないし、今からこのまま歩いて帰りますと言って現場を後にした。
タダ働きなんだから文句ないべ。
あ、ちゃんと最後まで礼儀正しくしたのでその辺は安心して欲しい。

その後、雪の中をひたすら歩いて集合場所まで戻り帰宅をしました。
そして風呂に入った後に泥のように眠らせていただきました。


どうだい？
ダメ人間だろう？ｗ
自分でもまさか1日半で辞めるとは思わなかったわｗｗｗ


最初は社長を熱いエネルギッシュな人だなあと思ったけど、実際は単に自分の都合優先で行動するだけの人だったなあ。
全く俺の身体とか仕事を教える上での気遣いとかゼロだったもん。
言葉では「大丈夫？」「ちゃんと指導していくからね」とか言うわりに、行動が伴っていないかったし不信感ばかり一気に増大しちゃったさ。



そんなわけでボクはブログを更新できていなかったのだな。
どう考えても出来るわけが無いんだけどさｗ

多分俺が甘ったれだからこんな事になっちゃったんだろうけど後悔は無いよ。
どっちにしろ直ぐに限界きてただろうし。
いい経験させていただきましたよって思うしかないやね。

あー身体がいてえ。